ラップブロック / ラップウォール
アンカー式もたれ擁壁
概要
ラップブロック、ラップウォールは、アンカー材とストッパーパネルを連結したコンクリートブロックを多段式に積み上げるアンカー式もたれ擁壁です。現場打ちコンクリートの使用量が少なく、経済性に優れています。また、コンクリートブロックの組立ては簡単で、熟練工を必要としないところに特色があります。山間部から都市部まで、数多くの施工実績があります。
構造
幅40cm、高さ25cmのコンクリートブロック1個に1本のアンカー材と1枚のストッパーパネルを連結し、裏込め材を充填します。コンクリートブロックとストッパーパネルで裏込め材を拘束し、これらが一体化することによって、自重で土圧力に抵抗します。
ラップブロックはコンクリートブロックを積み上げるだけの空積み仕様、ラップウォールは胴込めコンクリートを打設する練積み仕様です。
特徴
- 適用範囲は3分から5分勾配です。切土や盛土の擁壁として利用することができます。
- 躯体幅0.7mから2.1mまでをご用意しています。多種多様な現場条件に合わせて施工することができます。
- コンクリートブロックを空積みするラップブロックは、ブロック積み擁壁、大型ブロック積み擁壁に比べて施工性に優れており、工期を短縮することができます。緊急を要する災害復旧にも最適です。
- 横方向を鉄筋で連結しているため、5個のコンクリートブロックを一度に吊り上げて、設置することができます。それでも1セットは133kgと軽量で、大型クレーンは必要ありません。
- コンクリートブロック1個単位で角度を変えることができます。滑らかな曲線を描くことが可能です。
- 自然石を模した小型のコンクリートブロックが連続して配置されるため、景観性に優れています。
用途
- 国道、県道、林道、農道をはじめとする道路
- 公園、再生エネルギー施設などの土地造成
- 建築物の外構