ストーンパック
鋼製もたれ式擁壁
概要
ストーンパックは、鋼製の壁面ユニットで中詰め材を一体化した鋼製もたれ擁壁です。切土や盛土斜面の安定を図ることができます。
ふとんかごやかご枠と同じく、中詰め材は割栗石を基本としています。石垣のような外観を目指して開発し、2016年に販売を開始しました。現在も順調に施工実績を積み上げています。
構造
壁面ユニットは、L型の壁面材と背面材をコイルで連結したもので、この中に中詰め材を投入します。これらが一体化することによって、自重で土圧力に抵抗します。
ふとんかごやかご枠は、セットバックしながら積み上げていきますが、ストーンパックは上下の壁面ユニットを連結するところに特色があります。上段の壁面ユニットが下段の蓋の役割を果たし、割栗石がこぼれ出ることがありません。また、壁面材と背面材が同じ勾配であり、断面は平行四辺形になります。
特徴
- 適用範囲は3分から5分勾配です。切土や盛土の擁壁として利用することができます。
- 設計計算で滑動、転倒の安全性を確認します。躯体幅は1.0mと1.2mの2種類をご用意しています。
- 中詰め材に割栗石を使用するため、高い透水性を備えています。湧水がみられる切土斜面に最適です。
- 断面が平行四辺形であり、背面を3分や5分で掘削できる場合は、裏込め材の使用量を少なくすることができます。
- 壁面ユニットをはじめ、ほとんどの部材に亜鉛アルミ合金めっき鉄線を使用しています。耐久性に優れ、水辺でも利用することができます。
- 階段状ではなく、補強土壁工法のような一面の壁が構築されます。第三者が壁面を登ることができず、転落災害を未然に防ぎます。
- 石垣のような外観になります。景観性に優れています。
用途
- 林道、農道をはじめとする道路
- 公園などの土地造成
- 河川護岸