もくりん
間伐材利用補強土壁工法
概要
日本は、国土の7割を森林が占める世界有数の森林大国です。しかし、これらの資源は十分に活用されておらず、現在も木材の有効利用が求められています。もくりんは、壁面材に間伐材、補強材にジオグリッドであるテナックスTTを使用する補強土壁工法です。
木材を消費することは、植える→育てる→収穫するという森林サイクルの循環につながります。森林や林業との関わりが深い山間地域の道路をはじめ、数多くの施工実績があります。
構造
壁面材である間伐材は、鋼製のフレームで一体化しています。このユニットをセットバックしながら、盛土法面を階段状に整形していきます。
補強材はテナックスTTを使用しますが、壁面材に連結せず、盛土材を巻き込むように敷設します。テナックスTTのみで安定する構造を採用しました。間伐材が腐朽したとしても安定性は変わらず、間伐材を取替えることも可能です。
特徴
- 適用範囲は2分よりも緩勾配です。限りある資源を有効に利用できる補強土壁工法です。
- テナックスTTを巻き込んで敷設するため、間伐材が腐朽しても安定性は変わりません。 また、完成後に間伐材を取替えることも可能です。
- 現場で間伐材を切断加工することによって、複雑な計画にも対応することができます。
- 孔開け加工した間伐材をフレームに通すのみです。簡単に壁面を組立てることができます。
- 高密度ポリエチレン製のテナックスTTを使用するため、耐久性に優れています。
- 長さの異なる間伐材を使用し、壁面に開口部を設けることができます。 また、太鼓型、角型などの間伐材を使用することも可能です。意匠のバリエーションが豊富です。
- 開口部を緑化し、小段に植栽することができます。景観性に優れています。
用途
- 林道、農道をはじめとする道路
- 公園などの土地造成
- 砂防堰堤袖部などの保護工