ミニワイヤーウォール
低盛土緑化補強土壁工法
概要
ミニワイヤーウォールは、低盛土用に開発した緑化補強土壁工法です。適用壁高を制限することによって、部材を規格化しました。補強材長が短く、掘削を少なくすることができます。
国道や県道をはじめとする一般道路だけではなく、林道、林業専用道、作業道にもご利用いただき、今日までに95万壁㎡を超える施工実績があります。
構造
ワイヤーウォールと同様に、壁面材と補強材が一体となったL型のワイヤーマットを盛土中に埋設していきます。補強材の引抜き抵抗力によって、安定した盛土を構築することができます。
ワイヤーマットの上端は、次段のワイヤーマットやバックマットで固定されます。また、隣り合うワイヤーマットの中間にバックマットを配置します。壁面は、上下、左右ともに一体化される構造です。
特徴
- 垂直から5分勾配、高さ5m程度以下の低盛土に適用することができます。
- 一般的に補強材長は2.5m以下であり、掘削を少なくすることができます。掘削が制限される急傾斜地にも最適です。
- 鉄筋径はφ6.0×5.0mmの1種類、補強材長さは1.5~3.0mの4種類です。部材は軽量で、施工性に優れています。
- 壁面材と補強材が一体となったL型のワイヤーマットを使用します。壁面材と補強材の連結作業を省略することができます。
- めっき処理した部材を使用するため、耐久性に優れています。盛土材に岩石質材料を使用する場合でも、補強材が損傷する恐れがありません。
- 壁面全面を緑化することができます。周辺環境に順応するとともに、二酸化炭素を吸収する効果があります。
- 供用期間が短い場合は、めっきなしの部材を使用します。 建設コストを大幅に削減し、撤去後はスクラップとしてリサイクルすることができます。
用途
- 国道、県道、林道、農道をはじめとする道路
- 公園、再生エネルギー施設などの土地造成
- 工事用の仮設構造物